続・みっちーコラム

厳しさと優しさの人材育成を

最近のニュースの中に、高校の運動部の体罰顧問に関するものがありました。それを苦に当の生徒が自殺したことで大きい社会問題になりましたが、概して運動競技の世界では「勝つために」日常かなり厳しい訓練が行われているようです。

大相撲の世界でも同様のことがありましたが、ただ、「教育の場」でそこまでやってよいのか、が今回問われています。この問題は見方を変えると、「指導者はいかにあるべきか」の問題でもあります。

昨年末、政権交代があって以来、経済環境もかなり顕著に変わる兆しが見えています。

今年はそうしたことも踏まえ、経営環境も相当変化していくことが予感されます。そのような時、よく注意せねばならないのは労働市場の動きです。

これまで、かなり長期にわたり労働需給は冷え込み、デフレの中での企業間競争も激しく、各企業とも悪戦苦闘状態でした。これからを考えると、人材問題が大きくクローズアップされると思われます。その場合、どのような人材が求められるでしょうか。簡単に言えば、誠実な人間性を元に「数字に基づいて判断・行動できる能力」と「人間関係づくり能力」の2つです。

数字で判断できる能力は目標達成推進力につながり、人間関係づくり能力は人との協調、即ちグループとしてのまとまりや意欲の結集につながります。この2つをバランスよく兼ね備えた人材が今後すべての企業にとって不可欠です。

スポーツにおける体罰やしごきとちがい、企業では知識・頭脳部分が大きくものを言います。もちろん体力部分も重要ですが、これからの企業にとっては知的生産性や人間関係力をベースにした接客力・サービス力が大切です。

数字面での厳しさと人間関係面での優しさと。

こうした人材を選び、確保し、教育していくことがこれからの重要課題です。
(経営についてお分かりにくいことがありましたら商工会へお気軽にお出で下さい。)

 

※向日市商工会編集・発行 2013年2月号掲載(執筆2013年1月)